在宅介護

福祉用具レンタル、何が借りられて月いくら?介護ベッドから車椅子まで

福祉用具レンタル、何が借りられて月いくら?介護ベッドから車椅子まで
とも
とも
今日は福祉用具のお話。介護ベッドとか車椅子って、買うんじゃなくて借りられるって知ってましたか?
こまり
こまり
えっ、介護ベッドって買うものじゃないの?高いやつでしょ?
とも
とも
介護保険でレンタルできます。月数百円〜2000円くらいで。買うと20万円以上するものが、月1000円台で借りられる。これ、知らない家族が本当に多いんです。

「親が退院してくる、ベッドどうしよう」「車椅子が必要になった、高そう…」と慌てる前に、まずは 介護保険のレンタル制度 を知ってください。買うより圧倒的に安く、不要になったら返せます。

このページでは、何が借りられて、月いくらで、どうやって申し込むかを整理します。

こまり

介護保険でレンタルできる13種類

  • 車椅子(手動・電動)
  • 車椅子付属品(クッション、テーブルなど)
  • 特殊寝台(いわゆる介護ベッド)
  • 特殊寝台付属品(手すり、サイドレール、マットレスなど)
  • 床ずれ防止用具(エアマット)
  • 体位変換器(向きを変える補助器具)
  • 手すり(工事不要のタイプ)
  • スロープ(段差解消の置き型)
  • 歩行器
  • 歩行補助つえ(多脚杖など)
  • 認知症老人徘徊感知機器
  • 移動用リフト
  • 自動排泄処理装置(介護4・5の方限定)

ざっくり言うと、動く・寝る・移る・トイレ まわりの道具はほぼ揃います。

月いくらかかるの?

ものによりますが、目安はこんな感じ(1割負担の場合):

用具月のレンタル料(目安)1割負担
介護ベッド(電動)7,000〜15,000円700〜1,500円
車椅子(手動)4,000〜8,000円400〜800円
床ずれ防止エアマット8,000〜15,000円800〜1,500円
歩行器2,000〜5,000円200〜500円
手すり(置き型)2,000〜4,000円200〜400円

たとえば、介護ベッド+マットレス+手すり+歩行器のフルセットでも、月1,800〜5,000円ほどの自己負担で揃います。

これが要介護2の方の典型的な構成で、すごく現実的な金額です。

こまり
こまり
えっ、フルセットで月数千円?安すぎない?
とも
とも
介護保険のおかげですね。だから「お金がかかるから諦めよう」じゃなくて、まず使うのを前提に考えてください。

要介護度で借りられないものもある

ここがちょっと注意。要支援1・2、要介護1の方 は、原則としてレンタルできない用具があります。

  • 介護ベッド(特殊寝台)
  • 車椅子
  • 床ずれ防止用具
  • 体位変換器
  • 移動用リフト
  • 認知症徘徊感知機器
  • 自動排泄処理装置

理由:「軽度の方には必要性が低い」と判断されるため。

ただし、例外的に必要と認められれば借りられます(医師の意見書などが必要)。脊髄損傷、末期がん、関節リウマチなど、状態によっては軽度でも借りられます。担当ケアマネに相談を。

借りるための流れ

  1. ケアマネに相談:「介護ベッド、必要そうなんですけど」
  2. 福祉用具専門相談員 が家に来て、家の広さや本人の状態を見る
  3. 複数の機種を提案 してくれる(カタログ・実物)
  4. 試しに使ってみる(1〜2週間のお試しも可能なケースあり)
  5. 契約してレンタル開始

ケアマネと福祉用具専門相談員が二人で動いてくれるので、家族が「どれにすればいいか」を一人で決める必要はありません。

「買う」べきもの:特定福祉用具販売

肌に直接ふれるもの、衛生上レンタルに向かないものは、買い切りになります。

  • ポータブルトイレ
  • 入浴用椅子、シャワーチェア
  • 浴槽用手すり
  • 入浴用介助ベルト
  • 簡易浴槽
  • 自動排泄処理装置の交換可能部品

これらは 年間10万円までは1〜3割負担(特定福祉用具販売)。たとえばポータブルトイレが3万円なら、自己負担は3,000円〜9,000円。

これも介護保険の枠なので、ケアマネ経由で手続きします。

住宅改修も使える

レンタルではなく、家を改修するのにも介護保険が使えます。

  • 手すりの取り付け
  • 段差解消
  • 滑り防止の床材
  • 引き戸への変更
  • 洋式トイレへの変更

20万円までは1〜3割負担(住宅改修費、原則1回)。

工事業者は、ケアマネに紹介してもらうのが安心です。

不要になったら返せる

買うのと一番違うのは、ここ。

  • 親が施設に入った
  • 入院が長引いた
  • 状態が変わって別の機種に変えたい
  • 亡くなった

どんな理由でも、返却すればその月でレンタル終了。買い取りだと処分に困るのが、レンタルだと身軽です。また、レンタルのメリットとしては、商品が劣化した時にすぐに交換してもらえることも挙げられると思います。

まとめ

こまり
こまり
えーっと、福祉用具のポイントは…
①介護ベッド・車椅子は買わずに「レンタル」
②フルセットでも月数千円(1割負担)
③要支援〜要介護1だと借りられない物もある
④肌にふれる物は「販売」、年10万円まで1〜3割
⑤住宅改修も20万円まで使える
こんな感じ?
とも
とも
完璧。「買うしかない」と思って我慢している家族、本当に多いんです。まずはケアマネに「これ借りられますか?」と聞いてみてください。

何を借りるか、どの機種が合うかは、福祉用具専門相談員や担当ケアマネジャーにご相談ください。家の広さや本人の体格に合わせて、最適なものを選んでくれます。

🐾
とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

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