在宅介護
訪問看護って何をする人?訪問介護とのちがいと、頼むタイミング
とも
今日は「訪問看護」のお話。家に看護師さんが来てくれるサービスです。
こまり
訪問介護とは別なの?ヘルパーさんとちがうの?
とも
別なんです。名前が似てるからよく混ざるんですよね。「介護」はヘルパーさん、「看護」は看護師さん。やれることが結構違います。
退院したばかりの親を家で看る、医療的な処置が必要、最期は家で迎えたい——。そんなときに頼りになるのが「訪問看護」です。
ただ「介護保険のサービス」とひとくくりにされがちで、訪問介護との区別がついていないご家族も多いです。今日はそこを整理します。
訪問看護と訪問介護、何がちがう?
| 訪問看護 | 訪問介護 | |
|---|---|---|
| 誰が来る? | 看護師(保健師、助産師の場合も) | ヘルパー(介護福祉士、初任者研修修了者) |
| 主な仕事 | 体調管理・医療処置 | 入浴・食事・排泄の介助、生活援助 |
| 主治医との連携 | あり(指示書をもとに動く) | なし(直接の医療判断はしない) |
| 1回の時間 | 30分〜90分くらい | 20分〜60分くらい |
ざっくり言うと、看護師さんは「体のこと」、ヘルパーさんは「暮らしのこと」 を見てくれる人です。
訪問看護で具体的にやってくれること
- 血圧・体温・脈などの定期チェック
- 薬の管理(飲み忘れ防止、服薬カレンダー)
- 床ずれの予防と処置
- 注射、点滴、カテーテルなど医療処置
- 酸素療法のサポート
- 認知症の方の体調変化の見守り
- ターミナル期(終末期)のケア
- 家族への介護のアドバイス
意外と知られていないのが、家族への介護指導 もしてくれる点。「おむつ交換、こうやるとラクですよ」「床ずれは2時間に1度向きを変えると予防になります」みたいなアドバイスをもらえます。
こまり
家族にコツを教えてくれるんだ!
とも
そうなんです。プロの見守りがあると、家族の不安がぐっと減ります。「これ、病院行ったほうがいい?」を気軽に聞ける相手ができる感覚です。
頼むタイミングは?
「いつ訪問看護を入れるか」、目安をいくつか挙げます。
- 退院してすぐ:医療処置や薬がたくさんあって、家族だけだと不安なとき
- 持病が複数あって、体調変化が読みづらいとき
- 認知症がある親が、薬を自己管理できなくなったとき
- 最期は家で看取りたいと決めたとき(在宅看取りには訪問看護がほぼ必須)
「ちょっと心配だな」のレベルでも頼めます。ケアマネジャーに相談してみてください。
医療保険?介護保険?どっちで使うの?
ここがちょっとややこしい部分です。
- 基本は介護保険を使う(要介護認定を受けている方)
- 以下のような場合は医療保険:認定を受けていない、特定の重い疾患(がん末期、難病など)、急に状態が悪化したとき
どちらが適用されるかは、ケアマネと訪問看護ステーションが調整してくれるので、家族が決める必要はありません。
費用の目安:
- 介護保険なら、1回の訪問で 数百円〜2000円程度の自己負担(1割の場合)
- 医療保険なら、月の自己負担上限額の範囲内
「お金がかかりそう」と心配な方も、まずは相談を。
訪問看護ステーションの探し方
ケアマネジャーが提案してくれることが多いですが、自分で探すこともできます。
- 病院(退院前に病院のソーシャルワーカーに相談)
- 地域包括支援センター
- 「○○市 訪問看護」でネット検索
選ぶときのコツは、24時間対応か を確認すること。夜中に体調が急変したときに連絡できると安心です(オンコール体制)。
訪問看護と訪問介護、両方使える?
はい、もちろん両方使えます。むしろ、両方入れているご家庭が多いです。
たとえば:
- 月・木:訪問看護(体調チェック、薬の確認)
- 火・水・金:訪問介護(入浴、食事の準備)
役割分担して、家族の負担を減らしていく形です。
まとめ
こまり
えーっと、訪問看護のポイントは…①看護師さんが家に来てくれる
②体調管理・医療処置・家族へのアドバイス
③医療っぽいことが増えてきたら検討
④介護保険でも医療保険でも使える
⑤24時間対応のところを選ぶと安心
こんな感じ?
とも
完璧です。家族だけで医療的なケアを抱え込むのは本当にしんどい。プロの目が定期的に入るだけで、家族の安心感は全然ちがいます。
「うちにはまだ必要ないかな」と思っている時期でも、ケアマネに「訪問看護どう思いますか?」と聞いてみるのはアリです。
最終的なご判断は、担当のケアマネジャーや主治医とご相談ください。
― ✨ 最後まで読んでくれてありがとう ✨ ―
こまりより
🐾
とも 現役・主任介護支援専門員
現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。
この人について →