在宅介護

薬の管理、どうしてる?親の飲み忘れ・飲み過ぎを防ぐ工夫 居宅療養管理指導というサービスも有効

薬の管理、どうしてる?親の飲み忘れ・飲み過ぎを防ぐ工夫 居宅療養管理指導というサービスも有効
とも
とも
こんにちは。今日は「薬の管理」の話をしようと思います。在宅介護を始めた家族の方からよく聞くお悩みのひとつなんです。
こまり
こまり
薬の管理って、袋から出して飲ませればいいんじゃないの?
とも
とも
それがなかなか難しくて。飲み忘れ、飲んだのにまた飲む、薬が複数の病院から出ていて整理できない…なんてことが重なりやすいんです。実は転倒や体調悪化の原因になることもあって、侮れないテーマなんですよ。
こまり
こまり
えっ、薬の飲み間違いってそんなに影響あるの?…そういえばわたし、前に薬を飲まされたことがあって。ごはんにこっそり混ぜられてたんだけど、ぜんぜん気づかなかった。
とも
とも
あはは、そうでしたね。こまりのごはんに混ぜてたこと、ありましたよ。でも、ちゃんと食べてたの、えらかったですよ。
こまり
こまり
むっ。だましたんでしょ。薬、苦手なんだもん。あんな味がするって先に言ってほしかった。
とも
とも
ごめんごめん。でもね、人間も一緒で、高齢の方も「この薬、飲みにくい」「苦い」「多すぎてしんどい」って感じることがあるんです。薬が嫌で自分で調整してしまうことも起きます。だから管理の工夫が大事になってくるんですよ。

なぜ、薬の管理はむずかしいのか

高齢の方は、複数の病院にかかっているケースがめずらしくありません。内科・整形外科・眼科、それぞれから薬が出れば、1日に10種類以上になることもあります。

しかも、認知機能が少し落ちてくると

  • 「さっき飲んだっけ?」がわからなくなる
  • 「飲んだ気がしない」のでもう一度飲む
  • 薬を溜め込んで自分で調整する

といったことが起きやすくなります。

血圧の薬や血糖値を下げる薬などは、飲みすぎると体に影響が出ることがありますし、飲み忘れが続けば病気のコントロールが崩れることも。「薬の管理は大事」とはわかっていても、家族がすべて把握して毎食分セットするのは、長続きしないのも正直なところです。


まず試したい「一包化」という仕組み

とも
とも
まず、薬局に相談して「一包化(いっぽうか)」をお願いする方法があります。
こまり
こまり
いっぽうか?なにそれ?
とも
とも
「朝食後の薬3種類をひとつの袋にまとめてもらう」ことです。袋に「朝・昼・夕」「○月○日」と印刷してくれるので、飲んだかどうかが一目でわかるようになります。「今日の朝の袋が残ってる=飲み忘れ」と確認できるんです。

一包化は薬局で対応してもらえます(費用は薬ごとに異なりますが、医師の指示がある場合は保険が適用されることもあります)。かかりつけ薬局に「一包化にしてほしい」と伝えてみてください。

「お薬手帳」は複数の病院をつなぐ橋

複数の病院を受診している場合、それぞれの処方を一冊のお薬手帳にまとめておくことが大切です。薬局が変わっても、全部の薬を把握してもらうことができます。

最近はアプリ版のお薬手帳もあるので、スマートフォンを使われている方は薬局スタッフに相談してみるのもいいと思います。


薬の管理に役立つグッズと習慣

こまり

曜日・時間ごとの「お薬ケース(ピルケース)」

100円均一でも売っているピルケースは、1週間分を曜日ごとにセットしておけるタイプが使いやすいです。家族が週に1度まとめてセットする習慣をつけると、毎日確認する手間が減ります。

「金曜日に翌週分をセット」など、曜日を決めてルーティンにするのがコツです。

アラームや「飲み忘れ防止ロボット」という選択肢

とも
とも
最近は、飲む時間になるとアラームで知らせてくれる「服薬管理ロボット」や「お薬アラームケース」という機器もあります。セットした時間になると音や光で知らせてくれて、該当する薬を取り出せる仕組みになっています。
こまり
こまり
えっ、ロボットが薬を管理してくれるの!?
とも
とも
そうなんです。機種によって機能はさまざまで、飲み忘れを家族にスマホで通知してくれるものもあります。「家族が毎回電話して確認する」手間を減らせるので、遠距離介護の方にも注目されています。価格帯は幅広いので、まず薬局やケアマネジャーに相談してみると、合うものを一緒に考えてもらえますよ。

スマートフォンのアラーム機能や、市販のタイマーをピルケースと組み合わせるだけでも効果があります。「飲む時間になったら音が鳴る」という単純な仕組みが、記憶の補助として意外と力を発揮します。

飲んだらカレンダーに印をつける

シンプルですが、毎食後にカレンダーや手帳に「朝○」と書き込む習慣は意外と効きます。本人が自分でできるうちは、本人主体でやってもらうことで「飲んだかどうか」の会話のきっかけにもなります。

こまり
こまり
なるほど。つまり「見える化」するってことだね。飲んだかどうかが目に見えるようにしておく。
とも
とも
その通りです。飲み忘れを防ぐいちばんの基本は「確認できる状態にしておくこと」ですね。記憶だけに頼らないのが大事なんです。

もし飲み忘れてしまったら

「飲み忘れに気づいた。今から飲んでいいの?」と迷うことがあると思います。薬によって、すぐ飲んでいい場合とそうでない場合があります。

そういうときは、かかりつけの薬剤師に気軽に電話で相談してみてください。「今日の昼の薬を飲み忘れました、どうしたらいいですか?」と聞けば、その薬に合った対応を教えてもらえます。「次の分と一緒に飲まないでください」「次の服用時間まで待ってください」など、薬ごとに適切な判断をしてくれます。

かかりつけ薬局があると、こういった相談もしやすくなるので、できれば1か所に絞って関係を作っておくのがおすすめです。


「訪問薬剤師」という選択肢

薬局の薬剤師さんが自宅に来てくれる「訪問薬剤師(居宅療養管理指導)」というサービスがあります。

  • 薬の飲み合わせの確認
  • 残薬の整理
  • 一包化の提案・管理
  • 認知症の方への声がけのサポート

といったことをしてくれます。介護保険と医療保険のどちらで利用するかによって条件が変わりますが、要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険による「居宅療養管理指導」として利用できる場合があります。利用条件によっては医療保険で対応するケースもあります。

かかりつけ薬局に「在宅訪問はできますか?」と聞いてみると、対応できるかどうかを教えてもらえます。一人で全部管理しようとするより、こういった専門家に入ってもらうのも立派な選択です。


まとめ:薬の管理は「仕組み」に任せる

とも
とも
薬の管理は、家族が毎回ゼロから確認しようとすると疲れます。「一包化」「ピルケース」「アラームやロボット」「お薬手帳」「訪問薬剤師」といった仕組みをうまく組み合わせて、管理の負担を分散させてほしいなと思います。
こまり
こまり
ひとりで全部やろうとしちゃダメなんだね。むずかしいことはプロに頼む、か。
とも
とも
そうです。「頼ることが、うまく介護を続けるコツ」だと思っています。薬のことで不安があれば、まずはかかりつけ薬局か担当のケアマネジャーに相談してみてくださいね。

今日のポイントをこまりにまとめてもらいます。

こまり
こまり
まとめると、①一包化で袋を見ればわかるようにする、②ピルケースやカレンダーで「見える化」する、③アラームやロボットで飲む時間を知らせる、④飲み忘れたら薬剤師に相談する、⑤困ったら訪問薬剤師やケアマネジャーに頼る、ってこと。記憶だけに頼らない、が大事なんだね。
とも
とも
完璧なまとめです。さすがこまり。
こまり
こまり
えへへ。ごほうびにおやつちょうだい。

薬のことで迷ったり、管理が大変になってきたと感じたら、担当のケアマネジャーや薬剤師などの専門家にご相談ください。一人で抱え込まなくていいんです。この記事はあくまで情報提供ですが、少しでもお役に立てたならうれしいです。

※この記事は広告(アフィリエイト)を含みます。

🐾
とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

この人について →

こちらもどうぞ