在宅介護

LINEで親の介護を家族共有する方法と注意点

LINEで親の介護を家族共有する方法と注意点

「誰かがやってると思ってた」「そんな話、聞いてない」

離れて暮らす兄弟姉妹のあいだで、こういうすれ違いが起きていませんか?

親の介護は、気づいたら「近くにいる一人」に情報も手間も集中してしまいがちです。 だからこそ、家族全員が”同じ情報”を持てる仕組みが大事になってきます。

今日は、多くの家庭ですでに使っているLINEを使って、介護情報を家族で共有する方法を整理してみます。


とも
とも
今日はLINEを使った介護の情報共有についてお話しします。「新しいアプリを入れなきゃいけないの?」と思った方、安心してください。みなさんが普段使っているLINEで十分です。
こまり
こまり
LINEって、友達と話したり写真送ったりするやつだよね?介護に使えるの?
とも
とも
使えるんです。というより、実際にうまく活用している家族をたくさん見てきました。大切なのは「どう使うか」のルールを最初に決めること。そこをていねいにお伝えしますね。

まず「介護専用グループ」を作ることから

家族のグループLINEがすでにある場合も、介護の連絡専用のグループを別に作ることをおすすめします

日常会話と介護の情報が混ざると、大事な連絡が流れてしまうからです。 「あれ、父の薬が変わったって話、どこに書いてあったっけ?」というのが防げます。

グループのメンバーは、介護に関わる家族全員。 兄弟姉妹はもちろん、場合によっては親本人が参加するケースもあります(本人の状態や意向による)。

グループ名は「介護チーム」でも「お父さんサポート」でも、家族が見てすぐ分かる名前にしておくと迷いません。


LINEに投稿しておくと助かる情報5つ

こまり
こまり
グループを作ったとして、何を送ればいいの?なんでも送っていい?
とも
とも
「なんでも」だと逆に使いにくくなるので、最初に"これを共有する"を決めておくと続きやすいです。よく使われるのはこの5つですね。

1. 通院・受診の結果

「今日、内科に行って血圧の薬が変わった」など。 テキストで一言でもいいですし、処方箋をスマホで写真に撮って送るだけで家族全員が把握できます。

2. ヘルパーや看護師の訪問の記録

「今日ヘルパーさんが来て、入浴介助してもらった。顔色よかった」 近くにいない家族にとって、日々の様子がわかるだけで安心感が大きく変わります

3. 親の「いつもと違う様子」

転倒や発熱など大事な話はもちろん、「なんか元気がなかった」という軽い気になりも共有しておくと、後から「あのとき変だったよね」と振り返れます。

4. 次回の通院・サービスの予定

「来週の水曜日、デイサービスが休みになった」といった予定変更も、グループに投稿しておくだけで全員が動きやすくなります。

5. 担当者の連絡先

ケアマネジャー(介護の計画を作って調整してくれる専門職のこと)の電話番号、主治医のクリニック名、デイサービスの連絡先など。「いざというとき誰に電話すればいい?」がすぐ分かるようにしておきます。


「LINEのノート機能」を知っていますか?

グループLINEには「ノート」という機能があります。 投稿した内容が時系列で流れていくタイムラインとは別に、大事な情報をまとめて保存しておける場所です。

使い方はシンプル。グループのトーク画面右上のメニューから「ノート」を選ぶだけです。

ここに書いておくと便利なのは:

  • 親の持病・アレルギーの情報
  • 飲んでいる薬の一覧
  • ケアマネジャーの名前と連絡先
  • 医療機関の場所と診察日

急に誰かが対応しなければならない場面で、「ノートを見れば分かる」という状態が作れると、家族全体が動きやすくなります。

こまり
こまり
つまり、タイムラインは日々の連絡、ノートは大事な情報をまとめる場所、って使い分けるんだね。
とも
とも
そのとおりです。ノートは上書き・編集もできるので、薬が変わったときにすぐ更新できるのも便利なポイントですね。

これだけは気をつけてほしいこと

便利な反面、LINEでの情報共有にはリスクもあります

個人情報の扱いに注意する

スマホの紛失や、誤って別の人にメッセージを送ってしまうミスは誰にでも起こりえます。 親の詳細な医療情報や、介護保険の認定番号などは、LINEのトークに長文で送り続けるより、ノートにまとめて管理する方が整理しやすく、見返しやすいです。

また、スクリーンショットを撮って外に出すことがないよう、家族間で共通認識を持っておきましょう。

「既読スルー」でモヤモヤしない決め事を

仕事中に読んだけど返信できない、という場面はよくあります。 「返信は◯日以内でいい」「内容を確認したら絵文字スタンプだけでもOK」など、緩めのルールを最初に決めておくと、発信した側が不安になりにくくなります。

全員が使えるか確認する

親世代がグループに入っている場合、スマホ操作に慣れていないことも多いです。 「LINEを見てほしいけど、見方が分からない」となれば逆効果。 参加できない家族のために、別途電話で概要を共有する役割の人を決めておくのも一つの方法です。

こまり

まとめ

こまり
こまり
今日の話、まとめると…介護専用のグループを作って、日々の様子や通院記録を送る。大事な情報はノートにまとめる。ルールを最初に決めておく。あと、プライバシーには気をつける。こんな感じ?
とも
とも
完璧です。新しいアプリを入れなくても、LINEでここまでできます。「完璧な運用」を目指さなくていいんです。「知らなかった」が減るだけで、家族の負担はぐっと軽くなります。

情報共有の仕組みがあると、近くで介護している人が「自分だけが抱えている」と感じることも少なくなります。 離れている家族も「何かできることがある」という感覚を持てると、チームとして動きやすくなります。

まずは今夜、家族グループとは別の「介護連絡用」のグループを一つ作ってみるところから始めてみてください。


LINEの具体的な操作方法や、ご家族の状況に合った情報共有の仕方については、担当のケアマネジャーや地域包括支援センター(地域の介護相談窓口のこと)にご相談いただくのもおすすめです。

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とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

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