認定調査に立ち会うときの5つのポイント
「調査員が来るって聞いたけど、何を聞かれるの?」 「親が『大丈夫』って言い張りそうで不安…」
こんな心配を抱えながら認定調査の日を迎える家族の方は、本当に多いと思います。 実は、立ち会い方ひとつで「実態をきちんと伝えられるかどうか」が変わってきます。 今日は、事前の準備から当日の心がまえまで、5つのポイントに分けて整理しました。
ポイント① 認定調査の目的をまず理解する
認定調査は、市区町村から委託を受けた調査員が自宅を訪問して、本人の心身の状態を確認する場です。
74項目にわたる聞き取りと動作確認が行われ、その結果がコンピュータ処理されて「要介護度」が仮決定されます。
大事なのは「良いところを見せる場ではない」ということ。日常の実態を正確に伝えることが、適切な介護サービスにつながります。
ポイント② 「いつも困っていること」を事前にメモしておく
認定調査は、多くの場合30〜60分程度です。その短い時間に、日ごろの様子をすべて伝えるのは難しい。
だから事前に「困っていること」をメモしておくのが効果的です。
書いておきたいこと:
- 一人でできないこと(入浴・着替え・食事・トイレなど)
- 夜中に何度も起きる、徘徊する、など夜間の様子
- 物忘れの具体的なエピソード(「ガスをつけっぱなしにしたことが3回あった」など)
- 転倒したことがある、ヒヤリとした場面
「なんとなくしんどそう」ではなく、具体的なエピソードで伝えると調査員に伝わりやすいです。
ポイント③ 「できる・できない」の基準を知っておく
調査では「◯◯はできますか?」と聞かれます。ここで注意したいのが、「できる」の定義です。
調査の基準では、
- 「一人でできる」=介助なしで安全にできる
- 「見守りが必要」「一部介助が必要」「全介助が必要」
という段階があります。
たとえば「歩けます」と言っても、「転びそうで目が離せない」なら、それは「見守りが必要」に当たります。本人がそう言っていても、実態を補足するのが家族の役割です。どんな場面で、どのくらいのサポートをしているのかを伝えてあげてください。
ポイント④ 本人の前で補足する「言い方」を工夫する
親が「自分でできます」と言ったとき、家族がすぐに「いや、できてないよ!」と否定すると、本人が傷ついてしまうこともあります。
うまく補足するひと言:
- 「そうですね、できる日もあるんですが、先日は〜でした」
- 「ひとりでやろうとしてくれるんですが、そのあとわたしが手伝うことが多いです」
本人を尊重しながら、実態も伝える。このバランスが大切です。
ポイント⑤ 「いつもよりよく見える」現象に備える
調査の日だけいつもより元気、という現象は珍しくありません。 緊張や「しっかりしなきゃ」という気持ちから、普段よりテキパキ動いてしまうことがあります。
そのために、「いつもはこうではないんですが」と一言添えることが有効です。
また、調査前日・当日の様子も短くメモしておくと、「今日は調子がよいほうです」「昨日は夜中に3回起きて、今日は疲れています」など文脈を添えられます。
体調によって様子が異なる場合は、調査員は回数で判断することもあります。いつもは「こうなんだけど」という場合は、「1週間の内、〇〇をするのが4日程度」と頻度を伝えると、評価がしやすくなります。
まとめ
認定調査や要介護認定の手続きに不安がある場合は、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーにあらかじめ相談しておくのもよいと思います。 最終的なご判断や個別の状況については、担当のケアマネジャーや専門家にご相談ください。
現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。
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