在宅介護

高齢者の熱中症、気づいたときには手遅れ?家族が知っておきたいこと

高齢者の熱中症、気づいたときには手遅れ?家族が知っておきたいこと

「最近暑いのに、親がぜんぜんエアコンをつけなくて…」 「水を飲んでって言っても、“いらない”って言い張るんです」

こんなお悩みを聞くことが、毎年この季節になると増えてきます。

高齢者の熱中症は、本人が気づかないうちに進むのがこわいところです。 今日は、家族として知っておきたい基本と、無理なく続けられる対策を一緒に考えていきましょう。


とも
とも
5月末から6月ってまだ「夏本番」じゃないイメージがありますよね。でも実は、この季節の変わり目がいちばん危ないんです。
こまり
こまり
えっ、真夏じゃなくて?なんで?
とも
とも
体がまだ暑さに慣れていないから、なんです。7月や8月になると「今日は暑い日だ」って体も少し順応してくるんですが、初夏はその準備ができていない。急に気温が上がったとき、体がついていけないんですよね。
こまり
こまり
そっか、体のほうが追いつかないのか。お父さんやお母さんのことが急に心配になってきた…

なぜ高齢者は熱中症に気づきにくいの?

熱中症の予防で大事なのは「早めに気づく」ことなのですが、高齢者はこれが難しい場合があります。理由はいくつかあります。

体温調節の機能が下がっている

若い人は暑くなると汗をかいて体温を下げますが、加齢とともにこの機能が衰えていきます。暑いのに汗がうまく出ない、体の中に熱がこもりやすくなる、というイメージです。

暑さやのどの渇きを感じにくくなる

「暑い」「のどが渇いた」という感覚そのものが、年齢とともに鈍くなっていきます。本人が「大丈夫」と言っていても、体の中ではすでに水分が足りていない、ということが起きやすいんです。

夜間の温度差も見落としがち

昼間はエアコンをつけていても、夜は「もったいない」「寒い」とすぐ切ってしまう方が多いです。夜中から明け方にかけて気温が上がったとき、室温がじわじわ上がっていても眠っているから気づかない——こうした状況が実は危険です。

こまり
こまり
寝てる間に危なくなることもあるんだね。それは気がつかないよ…
とも
とも
そうなんです。だから朝起きたとき、室温が高くなっていないかを家族が確認する習慣がとても大切です。「寝ているだけだから大丈夫」ではないんですよね。

「水を飲まない」問題、なぜ起きるの?

娘と一緒にお茶を飲む高齢の母親

水分補給が大事なのはみなさんご存知だと思います。でも、親御さんに「もっと水を飲んで」と声をかけてもなかなか飲んでもらえない…というお悩みはよく聞きます。

その背景には、こんな理由があることが多いです。

トイレが近くなるのがいや

水を飲むとトイレが増える。夜中に何度も起きるのがつらい。足腰が弱ってからは、トイレまで歩くのが大変。こういった理由から「意識的に水を控えている」方が少なくありません。

でも、これが脱水→熱中症のリスクを高めてしまうんですよね。

「飲み方」を変えると飲みやすくなる

一度にたくさん飲もうとするのではなく、少量をこまめに、1日を通して分散させることが大切です。「朝起きたらまずコップ1杯」「食事のたびに1杯」「おやつの時間に1杯」など、タイミングを決めると習慣になりやすいです。

また、水が苦手な方は麦茶・薄めたスポーツドリンク・みそ汁なども水分補給になります。「水じゃないといけない」というわけではないので、好みに合わせて工夫してみてください。

こまり
こまり
スポーツドリンクってよく聞くけど、薄めるの?
とも
とも
市販のスポーツドリンクは糖分が多いので、そのまま大量に飲み続けると血糖値が気になる方もいます。2倍程度に薄めて使うか、経口補水液(けいこうほすいえき)といって、水分と塩分をバランスよく補えるものもあります。持病がある方は、どんな飲み物が合うかかかりつけ医に確認してみてください。

家族が今日からできる3つのこと

難しいことでなくていいです。続けられることを選びましょう。

1. 室温を「見える化」する

温度計・湿度計を居間や寝室に置いて、数字で確認できるようにしましょう。「暑いかどうか」を感覚ではなく、数字で判断できると安心です。室温28℃以上・湿度70%以上になったらエアコンをつける目安として伝えてみてください。

2. 声かけより「一緒に飲む」

「水飲んだ?」という声かけより、「一緒に飲もう」と隣に座って飲む方がうまくいくことがあります。離れて暮らしている場合は、電話のついでに「いま何か飲んだ?」と話題にするだけでも、意識づけになります。

3. 夜のエアコン設定を見直す

就寝中は「切タイマー」ではなく、28℃設定でつけっぱなしのほうが安全なことが多いです。「つけっぱなしはもったいない」と感じる方には、「熱中症で救急になるよりずっと安い」と伝えてみるのも一つの手です。


まとめ:本人が「大丈夫」と言っても、周りが気にかける

とも
とも
高齢者の熱中症は、本人が気づかないうちに進むことが多いです。「大丈夫」という言葉を信じすぎず、室温・水分・顔色を家族がさりげなく気にかけてあげてほしいと思います。
こまり
こまり
つまり、「暑い」「のどが渇いた」って感じにくくなってるから、周りが代わりに気にかけてあげないといけないんだね。夜もエアコンつけっぱなしでいいし、水は少しずつこまめに。声かけは「一緒に飲もう」がコツ、っと。
とも
とも
完璧なまとめです。むずかしく考えなくていいんです。今日から一つだけ、できそうなことを始めてみてください。
こまり
こまり
わたしも今日、ちゃんとお水を飲もうっと。
とも
とも
特に猫であるこまりは、腎臓が悪くなりやすいから、しっかりお水を飲んでね♪

体調の変化が気になるときや、水分補給の方法・エアコンの使い方について不安がある場合は、担当のケアマネジャーや、かかりつけの医師・看護師にぜひ相談してみてください。一人で抱え込まずに、周りを頼っていいんですよ。

この夏も、どうか無理せず乗り越えていきましょう。

🐾
とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

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