在宅介護

老人ホームってどう選ぶ?種類・費用・紹介会社の話

老人ホームってどう選ぶ?種類・費用・紹介会社の話

「そろそろ施設を考えないといけないかも…」 「でも種類が多すぎて、何を選んだらいいかわからない」

そう感じている方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。 施設の話は「諦め」や「罪悪感」と結びつきやすくて、調べはじめるのにも勇気がいりますよね。

今日は施設の種類・費用の目安・紹介会社の使い方まで、できるだけわかりやすく整理してみます。 焦らなくて大丈夫。まずは「こんな世界があるんだ」と知るところから始めましょう。


とも
とも
今日は介護施設の話をしていきます。「施設って老人ホームのことでしょ?」とざっくり思っている方も多いと思うんですが、実はいくつか種類があって、状況によって向き不向きがあるんです。
こまり
こまり
えっ、老人ホームっていっぱい種類あるの? 全部「老人ホーム」じゃないの?
とも
とも
「老人ホーム」は実はざっくりした呼び名で、正式には全然別の施設がいくつかあるんです。費用も入れる条件もけっこう違うので、まずそこから整理しましょう。

介護施設の主な種類、まずはここを押さえて

家族が施設のパンフレットを一緒に見ているシーン

施設は大きく「介護保険が使える公的な施設」と「民間の施設」に分かれます。

介護保険が使える3つの施設

①特別養護老人ホーム(特養)

「とくよう」と呼ばれることが多いです。 介護保険が適用されるので、費用が比較的低く抑えられます。月の目安は6〜16万円前後(所得によって異なります)。

ただし、原則として要介護3以上でないと入れません。 また、地域によっては待機者が多く、申し込んでから入居まで数年かかることもあります。

②介護老人保健施設(老健)

在宅復帰を目指すためのリハビリが中心の施設です。 3〜6か月程度の利用を想定していて、長期の住まいとしては向きません。 月の費用目安は8〜16万円前後

③介護医療院

医療ケアが必要な方向けの施設です。 たんの吸引や経管栄養など、医療処置が日常的に必要な場合に検討します。


こまり
こまり
特養って安いんだね。でも「数年待ち」って…それまでどうするの?
とも
とも
そう、そこが現実的な悩みどころなんですよね。待っている間は在宅サービスを使いながら過ごしたり、民間の施設を一時的に利用したり、という方も多いです。だから「特養だけ狙う」のではなく、選択肢を広く持っておくのが大事なんです。

民間の施設「有料老人ホーム」と「グループホーム」

有料老人ホーム

民間施設には、介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などがあります。 よく目にするのは介護付き有料老人ホームで、介護スタッフが常駐していて、生活のサポートから介護まで対応してくれます。

費用の幅がとても広く、月15〜40万円以上とさまざま。 入居一時金が必要なところも多く(0円〜数百万円まで幅あり)、事前の確認が大切です。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

認知症と診断された方が少人数(9人以下)で共同生活を送る施設です。 家庭的な雰囲気の中で過ごせるのが特徴で、地域や施設によって差がありますが、月12〜18万円前後がひとつの目安です。 要支援2以上で、施設と同じ市区町村に住民票があることが条件になります。


費用の目安、結局いくらかかる?

施設の費用は大きく分けると、

  • 月額費用(家賃+管理費+食費+介護サービス費)
  • 入居一時金(ゼロのところもある)
  • 医療費・日用品費 などの実費

という構成になっています。

公的施設(特養)は所得に応じた負担軽減制度(補足給付)があり、住民税非課税の方は費用が大きく下がる仕組みもあります。 民間施設は価格の幅が大きいので、「月に出せる金額の上限」を家族で話し合っておくと、探すときに迷いにくくなります。


紹介会社って何?使うといいの?

介護施設の紹介会社に電話で相談する女性
こまり
こまり
「介護施設の紹介会社」ってテレビのCMで見たことある。無料って言ってたけど、本当にタダなの?
とも
とも
介護施設紹介サービスにはさまざまな会社があります。ほとんどの場合、利用する家族側は無料で使えます。費用は施設側が払う仕組みなので、直接お金はかかりません。

紹介会社のメリット

  • 電話一本で条件に合う施設を絞ってくれる(場所・費用・介護度など)
  • 見学の日程調整もサポートしてくれる
  • 急いでいるときに頼りになる(緊急入院からの退院先を探すときなど)
  • 施設の空き情報を横断的に持っているので、自分で一軒一軒調べる手間が省ける

紹介会社のデメリット・注意点

  • 紹介会社が契約している施設の中からしか紹介されない(すべての施設が対象ではない
  • 担当者の質にばらつきがある

紹介会社はあくまで「選択肢を広げるツール」として使うのがおすすめです。 担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、紹介会社も並行して使う、という進め方が現実的です。


まとめ:まず「条件の棚卸し」から始めてみて

こまり
こまり
つまり…特養は安いけど待つ。民間は入りやすいけど費用がかかる。紹介会社は無料で使えるけど全部の施設があるわけじゃない。ってこと?
とも
とも
完璧な整理です。施設選びで大事なのは「今の状態に合っているか」「毎月払い続けられる費用か」「本人が納得できそうか」の3点を軸に考えること。焦って決めると後悔しやすいので、早めに情報を集めておくのがおすすめです。
とも
とも
施設を選ぶことは、「諦め」じゃありません。本人に合ったケアを受けてもらうための、大切な選択のひとつです。迷ったときはひとりで抱え込まないでください。

施設選びは情報が多くて迷いやすいテーマです。 最終的なご判断は、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターの専門家にご相談ください。 一緒に整理してもらうだけで、ずいぶん気持ちが楽になることもあります。

こまり
こまり
難しい話だったけど、ちゃんとわかった。家族のために一生懸命考えてるんだもん、えらいよ。…ちなみにわたし、今日もごはんの時間がんばったよ。
とも
とも
ご飯の時間?…こまりにとっては、頑張るものなのか…(苦笑い)
🐾
とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

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