配食サービスって実際どう?栄養・安否確認まで対応できる理由
「最近、親の食事がちゃんと食べられているか心配で…」
「電話しても”食べてる”って言うけど、実際どうなのかな」
こんな不安、じわじわと大きくなりますよね。 一人暮らしの親の食事は、遠くにいると特に気になるものです。
今日は、そんな家族のかたに知っておいてほしい「配食サービス」について、 具体的にどんなことができるのかをやさしく整理していきます。
配食サービスってどんなもの?
配食サービスとは、毎日または定期的に食事(お弁当)を自宅に届けてくれるサービスのことです。
市区町村が運営しているものや、民間の事業者が提供しているものなど種類はさまざまで、地域によって選べるサービスも違います。
大きく分けると、こんな種類があります。
- 自治体の配食サービス:市区町村が委託している場合が多く、比較的安価なことが多い
- 民間の宅配弁当サービス:種類が豊富で、冷凍タイプや毎日配達タイプなどから選べる
「介護保険が使えないなら関係ない」と思わないでください。 むしろ、介護保険の枠を気にせず使いやすいのが配食サービスのよさでもあります。
栄養面の配慮が意外とすごい
高齢者の食事には、ふつうの弁当とは違う配慮が必要です。たとえばこんなポイントがあります。
カロリー・塩分のコントロール
高血圧や糖尿病など、生活習慣病を抱えるかたのために塩分やカロリーを調整したメニューを用意しているサービスが多くあります。「減塩食」「カロリーコントロール食」などの名前で選べることもあります。
やわらかい食形態
歯が弱くなったり、飲み込む力(嚥下機能)が落ちてきたりすると、かたい食材が食べにくくなります。配食サービスには、きざみ食・やわらか食・とろみつきといった食形態を選べるものもあります。
これは在宅で食事を作る家族にとって、かなりの負担軽減になります。
たんぱく質・野菜のバランス
高齢者は食が細くなりがちなので、限られた量の中にしっかり栄養を入れる工夫がされています。「高齢者に不足しがちなたんぱく質が多め」「野菜の種類が豊富」といった特徴を持つサービスもあります。
「安否確認」の役割も担ってくれる
配達員が玄関先で顔を見ることで、「今日も元気そうだな」「いつもと様子が違うな」という気づきが生まれます。
サービスによっては、「本日、お届け時に応答がありませんでした」と家族や担当ケアマネに連絡してくれる仕組みがあるところもあります。
一人暮らしの親御さんの場合、毎日の安否確認は家族にとっても大きな安心です。電話で「元気だよ」と言っていても、実際の様子は分からないことがあります。そこを第三者の目で補ってくれるのが、配食サービスの見えにくい価値です。
使う前に確認したいこと
配達エリアに入っているか 地域によっては対応していない場所もあります。自治体のサービスか、民間かによっても変わります。まず担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに聞いてみるのがおすすめです。
何食から注文できるか 週1回だけ、昼だけ、などの選択肢があるかも確認しましょう。「毎日じゃなくていいけど、週に数回は使いたい」というニーズに応えてくれるサービスも多いです。
食形態の選択肢があるか やわらかい食事が必要な場合、事前に確認しておきましょう。すべてのサービスが対応しているわけではありません。
費用感 1食あたり500〜800円程度が多いですが、自治体の補助が出る場合もあります。地域によって違いますので、まず問い合わせてみましょう。
まとめ:食事の不安を、少しだけ人に頼っていい
「毎日ちゃんと食べているかな」という心配は、遠くにいる家族ほど大きいものです。 配食サービスは、そのひとつの答えになってくれます。
まずは担当のケアマネジャーや、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談してみてください。地域ごとに使えるサービスが違うので、一緒に探してもらえます。
最終的なご利用の判断や、食事の形態選びについては、担当のケアマネジャーや医療・栄養の専門家にご相談いただきながら進めてくださいね。
現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。
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