とろとろのお湯が忘れられない、山梨の温泉の話
たまには、仕事の話もケアの話も全部いったん置いといて、
自分が「ただ好きなこと」を話してもいいですか。
今日は温泉の話です。
それも、山あいにある静かな温泉に会いに行く、わたしの温泉めぐりの話。
扉を開けた瞬間に「あ、来た」と分かる
奈良田温泉 白根館、というところです。
行くたびに思うのが、道中の変化の話で。
高速を降りてしばらく走ると、あたりの山がどんどん深くなっていきます。
川沿いの道を進むうちに、街の気配がすっと遠ざかって、
「特別な場所に向かっているな」という気分になってくる。
その時間が長ければ長いほど、着いたときの安堵感みたいなものが大きくなる気がしています。
扉を開けた瞬間に、硫黄の香りがふわっと来ます。
それだけで「ああ、やっと来た」という気持ちになる。
最初に訪れたときからずっとそうで、何度行っても、その感覚は変わりません。
お湯は緑がかった色をしていて、肌に触れるととろとろっとまとわりつくような湯ざわりがある。
「天然の化粧水みたい」なんて言い方をされることがある山梨の温泉のなかでも、
奈良田のお湯はとくにその言葉がしっくりくる、というのがわたしの個人的な感覚です。
(体への効能は人それぞれですし、個人の感想として受け取ってもらえると嬉しいです。)
今は日帰り入浴のみで受け付けていて、宿泊はできません。
街からはちょっと距離がありますが、急な山道を登るわけではなく、のんびり走っていける道のりです。
それでも、着いた瞬間の「来てよかった」がまたわたしを連れてくるんですよね。
セットで必ず寄る「ぬる湯」の話
山梨に行くとき、わたしはいくつかをはしごするのが定番です。
奈良田とセットで必ず寄るのが、韮崎旭温泉。
奈良田が山あいにひっそりとある静かな雰囲気なのに対して、
韮崎旭は街に近い、どちらかといえば地元の方がふらっと来るような場所。
その対比が、またいいんです。
特徴は炭酸成分を含んだぬるめのお湯。
熱くないので、体がじんわりとほぐれながら、気づいたらずいぶん長くいた、ということになりやすい。
「そろそろ出よう」と思いつつ、なかなか決断できない感じがたまらなくて。
(長湯は体調によって向き不向きがありますので、ご自身の状態に合わせてくださいね。)
奈良田の硫黄の香りとトロトロ感、韮崎旭の炭酸ぬる湯。
性格がまったく違うふたつを一日でめぐるのが、わたしの山梨パターンです。
ちなみに、温泉にはまったきっかけの話は以前にも書いていて、
温泉好きになったきっかけは、万座温泉だったという記事にしています。
興味のある方はあわせてどうぞ。
ほかにも、好きな山梨の温泉
山梨は本当に温泉天国で、奈良田や韮崎旭のほかにも、ついまた行きたくなる場所がいくつもあります。せっかくなので、ふたつだけ紹介させてください。
ひとつは、ほったらかし温泉。山梨市にある、ちょっと有名な日帰り温泉です。「あっちの湯」「こっちの湯」というふたつの露天風呂があって、どちらも甲府盆地を見下ろす丘の上。こっちの湯からは富士山が正面に、あっちの湯からは夜景がぐっと広がります。
なにより、日の出の1時間前から開いているのがすごいところ。露天風呂につかりながら、空がだんだん明るくなって、朝日がのぼってくるのを眺める——あれは、何度味わってもいいものです。夜は夜で、盆地いっぱいの夜景。朝も夜も「絶景」なんですよね。
もうひとつは、深雪温泉。石和(いさわ)温泉郷にある、源泉かけ流しの宿です。ここの魅力は、とにかくお湯がドバドバなこと。敷地から自分のところで湧き出している源泉を、薄めず・温め直さず、そのまま湯船に流し込んでいて、ふちからお湯があふれ続けています。
「かけ流し」と一口に言っても、ここまで湯量がたっぷりな場所はなかなかありません。新鮮なお湯にとっぷり浸かる気持ちよさは、ちょっとクセになります。
介護を頑張っている方にこそ、伝えたいこと
温泉の話を書きながら思うのは、
「ちゃんと休んでいるか、自分」ということを、旅のたびに問い直している気がする、ということです。
介護が始まると、気持ちが親御さんや家族の方にずっと向き続けて、
自分を休ませることを、後回しにしてしまいがちですよね。
「わたしだけ温泉なんて申し訳ない」「いざとなったとき連絡が取れないのが不安」
そういう気持ちを持つ方が、本当に多い。
でも、休んだ分だけ、また向き合える。
それは、わたしが仕事の中で実感していることでもあります。
遠くの温泉じゃなくていい。
近所の日帰り温泉でも、銭湯でも、自宅のお風呂を少しだけいつもより長くする日でも。
「自分を置いてけぼりにしない」という感覚を、
どうかときどき、思い出してほしいです。
まとめ:やわらかくなっていい時間を
今日のまとめを、こまりに頼んでもいいですか。
現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。
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