仕事の邪魔をする天才。こまりが教えてくれる「手を止める時間」
「急いで資料をまとめないと」 「もう少しで終わるのに」
そう思ってキーボードを叩いていると、気配がする。
気づいたら、画面の前に茶色い毛玉がいる。
これ、こまりのことです。
証拠写真A:どーん(キーボードの前で全力伸び)
仕事をしていると、こまりはやってくる。
タイミングが絶妙すぎる。急いでいるとき、集中しているとき、あと5分で終わりたいとき。そういう瞬間を狙ったように現れて、キーボードの前で全力で伸びる。
「どーん」という感じで、体を横に投げ出す。
画面は半分見えなくなる。キーは打てない。なぜかこまりは満足そうな顔をしている。
これがこまりの「邪魔その一」です。
証拠写真B:膝占領・撫でて待機
次に来るのが、膝への着地。
わたしが椅子に座っているとき、こまりは膝の上をジャンプ台のように使い、すっと乗ってくる。そのまま丸くなるならまだいい。でもこまりは、わたしの膝の上で横になり、しかも「撫でろ」という顔をする。
撫でないと、肩に顎を乗せてくる。 撫でていると、目を細めてそのまま寝る。 作業は、完全にストップする。
そして、その様子は動画にも撮られていました。言い逃れは、もうできません。
「邪魔」は、たぶん優しさだった
猫と暮らしている人なら、きっと分かってもらえると思います。
猫は、こちらの都合をまったく気にしない。でもそれが、意外と助かることがある。
人間どうしだと、「忙しそうだから声をかけるの悪いかな」「もう少し後にしよう」という遠慮が生まれる。でもこまりには、そういう気遣いが一切ない。忙しかろうが、締め切りが迫っていようが、関係なく来る。
そして、強制的に手を止めさせる。
こまりが来ると、撫でているうちに肩の力が抜ける。気づいたら、3分か5分、ぼーっとしている。そのあと再び画面を見ると、さっきより頭が動く気がする。
これ、ただの気のせいかもしれないけれど、毎回そう感じます。
がんばりすぎを、許してくれない
ケアマネの仕事をしていると、つい「もう少し」「あと一件」と先に進もうとしてしまいます。
担当している方々のことを考えると、手を止めることに罪悪感みたいなものが生まれる。それはきっと、介護をしている家族の方も似たような感覚を持っているんじゃないか、と思うことがあります。
「ちょっと休みたいけど、親が心配で」 「自分だけリラックスしていいのかな」
そういう気持ち、すごくよく分かります。
でもこまりは、そういうことを一切考えない。「撫でて」と来るし、「ここあたたかいから」と乗ってくる。がんばりすぎていても、「えらいね」より先に「撫でろ」を要求してくる。
それが、なんかありがたい。
邪魔されてよかった、と思う瞬間
猫を飼うと、生活に「ふっ」とした間が増える。
キーボードを打つ手が止まって、毛並みを撫でて、こまりが目を細める。その数分間、仕事のこともお悩みのことも、ちょっとだけ頭の外に出る。
以前、なでると、こっちが癒される。こまりと幸せホルモンの話という記事でも書いたのですが、猫を撫でることには、ストレスを和らげる効果があるとも言われています。それはわたし自身、体で感じています。
「邪魔された」と思っていたのに、撫でた後のほうが頭がすっきりしている。こまりは、気づかせてくれます。「今日、ちゃんと休んだ?」と。
おわりに:今日も邪魔されてください
がんばっているとき、手を止めるのは難しい。
「もう少し」「あと一件」が積み重なって、気づいたら夜になっている。そういう日、きっとあると思います。
こまりみたいな存在が側にいるなら、たまには言いなりになってみてください。膝を渡して、3分だけ撫でてみる。それだけで、少し肩が楽になるかもしれない。
猫がいなくても、ふと窓の外を見るとか、お茶を一杯だけ飲むとか。「手を止める口実」は、なんでもいい。
こまりが教えてくれたのは、結局そういうことだと思っています。
わたしはふだん、介護の悩みに向き合う仕事をしています。気を張る日が続いているなら、こまりの顔でもながめて、ちょっと息を抜いていってください。そういう場所にしたいと思って、このブログを書いています。
現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。
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