こまり日記

しあわせって、なあに?こまりを見ていて、考えた

しあわせって、なあに?こまりを見ていて、考えた

今日も、気づいたら夜になっていた。

やることは終わらなくて、頭の中は「あれもまだ」「これもできてない」でいっぱいで、 なんとなく、ごはんを食べた気もしない。

そんな日が続いているなら——今日の記事は、そんな人のそばに置いておきたくて書きました。 答えも、正解も、出しません。ただ、こまりを見ながら、ぼんやり考えたことを。


とも
とも
きのう、こまりがひなたで丸くなって寝てるのをぼーっと見てたんですよ。足をぎゅっと折りたたんで、しっぽを鼻先に巻きつけて。すごく……平和な顔で。
こまり
こまり
あのときのやつね。あったかくて、気づいたら寝てた。最高だった。
とも
とも
見てたら、ふっと思ったんです。「こまりって、幸せなのかな」って。で、そこから「そもそも、幸せってなんだろう」って。
こまり
こまり
むずかしいこと、聞くじゃない。でも……ひなたは、好き。ごはんも好き。なでてもらうのも好き。そういうのが、いい感じにあれば、だいたい幸せかな。

今、幸せを感じる余裕なんてない——それが当たり前

窓辺で温かいお茶を両手で包む女性

いきなりですが、言わせてください。

今、目の前の幸せをうまく感じられていなくても、それはあなたが冷たいんじゃないです。 心の余裕が、ないだけ。

介護が続いていると、頭の中は常に「次は何をしなきゃ」でパンパンになります。 ごはんを食べても「おいしい」より先に「時間が」と思ってしまったり、 好きなテレビを見ていても、親のことが頭をよぎって集中できなかったり。

そういう状態で「今を大切に」「幸せを見つけよう」なんて言われても、 「それができたら苦労しない」って話ですよね。

だから、まずそこを認めてほしいんです。 今は余裕がない。それが当たり前。あなたが悪いんじゃない、と。

とも
とも
余裕がないと、つい身近な人にきつく当たってしまうことも、ありますよね。「また言いすぎた」って、夜に自己嫌悪して。
こまり
こまり
それ、こまりも知ってる。お腹がすいてると、ちょっとしたことでも「むっ」てなる。ごはんもらったら、すぐ忘れるけど。
とも
とも
そうなんですよ。心が満たされていると、人に自然とやさしくできる。逆に、からっぽのままだと、余裕がなくなる。それは、誰にでもあることです。あなただけじゃないから、責めないでほしいんです。

チュールに全力のこまりを見て、気づいたこと

ひなたでまるくなって眠る猫の寝顔

話は変わって、こまりの話をもう少し。

チュール(猫用の液体おやつ)を出すと、こまりは両前足でパックを抱え込みます。 なぜかイカ耳(怒ってるときみたいに耳が横に倒れる)になりながら、よだれをたらしながら、 そのひとつにすべての集中を向けて、全力で向き合っています。

見ていると、思わず笑ってしまうんですよね。

でも笑いながら、「あ、これだな」とも思うんです。 こまりは今、チュールのことだけを考えている。過去も未来も関係なく、その一瞬にぜんぶを置いている。

人間には、これがものすごく難しい。 頭の中に「あれも」「これも」がぎっしり詰まっていると、目の前のことが半分しか見えなくなる。 おいしいものを食べても、きれいな空を見ても、どこかぼんやりしたまま。

だからといって「こまりみたいになろう」と言いたいわけじゃないです。 それはそれで、プレッシャーになりますから。

こまりは「お手本」じゃなくて、見てると、なぜか力が抜ける、隣の存在。 それでいいんだと思っています。

以前書いたこまりが教えてくれたことでも少し触れたのですが、こまりはただそこにいるだけで、不思議と今に引き戻してくれるんですよね。


「ふっと力が抜ける一瞬」が、じゅうぶん

では、どうすればいいか——というより、「どうすれば」と構えなくていいんです。

一日に一回でも、ふっと力が抜ける瞬間があれば、それでじゅうぶん。 視点を変えようとしなくていい。意識的に感謝しようともしなくていい。

ただ、こんな小さなことが、思いのほか効きます。

  • 好きな飲み物を、一杯だけゆっくり飲む
  • ちょっとだけ外に出て、空を見あげる
  • 好きな音楽を、一曲だけかける
  • 5分だけ、何もしない(スマホも見ない)
  • ペットがいる人は、ただそばに座る

これは「自分を変える」じゃなくて、「自分の機嫌を、自分でとる」ということ。 わがままでも、サボりでもない。

とも
とも
こまりの寝顔を30秒ながめる、というのも、立派な「自分の機嫌のとり方」ですよ。頭がいっぱいでも、こまりの顔を見ると、なぜかふっと抜けるんですよね。
こまり
こまり
こまり、そんなすごい顔してるの? まあ、見てくれるのはうれしいけど。

自分を満たすのは、巡って、優しさになる

自分のために時間を使うと、罪悪感が出てくることがあります。 「こんなことしてていいのかな」「介護のことを考えなきゃ」って。

でも、からっぽのままでは、人にやさしくするのがしんどくなる。 水がなければ、分けることができないのと同じで。

自分を少し満たすことは、わがままじゃない。 それは、まわりまわって、目の前の人への優しさになる。

だから、「自分の機嫌は自分でとっていい」。 罪悪感をもたなくていい。 「できてない自分」を責めなくていい。

自分を責めないだけで、もう十分です。


まとめ

こまり
こまり
つまり……今すぐ幸せにならなくていい。一日に一回、ちょっと力が抜けるだけでいい。自分の機嫌をとるのは、わがままじゃない。ってこと?
とも
とも
そうです。幸せって、条件がそろうことじゃなくて、「ふっとある一瞬に気づける」ことかもしれない。でも今は余裕がないから気づけなくて当然で——だから、まず自分をちょっと満たすことから。それだけでいいんです。
こまり
こまり
わたしは、ひなたとごはんがあれば、だいたい幸せ。むずかしいことはわかんないけど。……あ、チュールもね。

こまりを見てぼんやりしていたら、なんとなくそんなことを考えた夜でした。

わたしはふだん、介護のそばで相談にのっている者です。 いっぱいいっぱいの日は、答えなんて求めなくていいから、こまりでも見てひと息ついていってください。 くたびれたときに、またふらっと寄ってもらえたら嬉しいです。

🐾
とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

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