なでると、こっちが癒される。こまりと幸せホルモンの話
今日は介護の話はおやすみです。
相棒・こまりの話をしようと思います。
猫をなでているとき、ふと気づくんですよね。 「あれ、わたしの方がほっとしてる」って。
それ、気のせいじゃないかもしれないんです。 今日はそのお話を。
①こまりは気まぐれ。でも”甘えてきた時”がチャンス
こまりは基本、ツンデレです。
呼んでも来ない。なでようとしたら逃げる。さっきまでそこにいたのに、気づいたらいない。 そういう生き物です、ほんとうに。
でも、急に甘えてくることがある。
仕事を終えてソファに座った瞬間、どこからともなく現れて、膝の上にそっと乗ってくる。 見上げてくる目が、心なしかやわらかい。
こういう時は、存分に可愛がります。チャンスを逃さずに。 頭をなでて、顎の下をくすぐって、背中をゆっくりさする。
なでながら、じわっと気づくんですよね。 「あ、わたし、ほっとしてる」って。
こまりが癒されているのか、こっちが癒されているのか、よくわからなくなってくる。 それがまた、いいんです。
——その”気まぐれ甘えモード”、実際はこんな感じです。
▶ 動くこまりは YouTube「仔猫こまりの可愛いは正義💕」 でも。
②膝に乗ってゴロゴロ。あの音の心地よさ
膝の上でこまりが落ち着くと、ゴロゴロが始まります。
あの音、不思議と心地よくないですか。
猫のゴロゴロ音(「ゴール音」とも呼ばれます)については、癒し効果があるという話が広まっていますよね。 具体的には「25〜50Hzほどの低周波が骨や筋肉に作用する」という俗説もありますが、これはまだ科学的に確立された話ではありません。
ただ、「聴いていると落ち着く」という感覚は、わたし自身にも確かにあります。 ゆっくりとした規則的なリズムが、呼吸を整えてくれるような感じ、とでもいいましょうか。
理由の細かいところは、研究者さんたちにおまかせするとして。 膝の上のゴロゴロが心地よい、それだけで十分だとも思っています。
③ついやっちゃう「猫吸い」
正直に言います。やります、猫吸い。
お腹や背中に顔をうずめて、深呼吸するやつです。
こまりの毛のにおい(日向ぼっこした後のあのにおい、あるじゃないですか)を思い切り吸い込むと、 なんか、もう、全部どうでもよくなります。語彙がなくなる。
「猫吸い」という言葉がすでに広まっているくらい、やっている人は多いと思うんですよね。
ただ一点、蒸れた部分や口周りへのうずめすぎは、猫アレルギーの方や免疫が落ちているときには注意が必要です。 衛生面でも、ほどほどに——とは思いつつ、やめられないんですが。
④”なでる側”も癒されている——ふれあいは双方向
さて、ここが今日いちばん伝えたかったことです。
猫をなでると、オキシトシン(「絆ホルモン」「幸福ホルモン」とも呼ばれます)が分泌されやすくなる、という研究報告があります。
オキシトシンは、親しい相手にふれたり、ふれられたりするときに分泌が促されると言われているホルモンです。 ストレスを和らげたり、安心感を生んだりする方向に働く、という研究もあります(ただし、効果の大きさや条件は個人差もあり、断定はできません)。
ここで大事なのは、なでる側にもこの効果がある、と言われていることです。
犬や猫との触れ合いで飼い主側のオキシトシンが上がった、という研究報告はいくつか出ています。 つまり、「こまりが癒される」だけでなく、「なでているわたしも癒されている」。 双方向なんですよね。
で、ここからが大事な話です。
これは、親の手を握ること、背中や肩をそっとさすることにも、同じ方向に働く可能性があります。
介護の場面で、うまく言葉が出ない時。 「どうしよう」「何か言わなきゃ」と焦るより、ただ手を握ったり、背中に手を添えたりするだけで、 親御さんにも、介護しているあなた自身にも、何かが伝わっているかもしれない。
もちろん、本人が嫌がらない範囲でが大前提です。 スキンシップを好まない方もいますし、体の状態によって触れ方には注意が必要な場合もあります。 ケアマネジャーや看護師さんに確認しながら、無理なく取り入れてみてください。
まとめ:癒されることに、罪悪感はいらない
猫のふれあいには、こんな話が詰まっていました。
- 甘えてきたタイミングを逃さず可愛がる(チャンス到来)
- 膝の上のゴロゴロは、理由はさておき心地よい
- 猫吸いはやめられない(衛生はほどほどに)
- なでる側も癒されている——ふれあいは双方向
- 親の手を握る、背中をさする、それも同じ方向に働くかもしれない
介護をがんばっている方には、「休む時間をわざわざ作るのが申し訳ない」と感じている方が多いと思います。
でも、癒されることは甘えじゃない。 脳と体のメンテナンスです。
猫をなでてほっとする時間も、好きな飲み物をゆっくり飲む時間も、 介護を続けていくための、立派な準備時間だとわたしは思っています。
介護者の休息についてはこちらも読んでみてください→猫を飼うメリット・デメリット3選。こまりが来てから変わったこと
なお、記事中のオキシトシンなどの科学的な内容は「〜と言われています」「〜という研究もあります」という表現で書いています。 効果には個人差があり、医学的・科学的に確定した話として受け取らないようにお願いします。 介護の場面でのふれあいについては、担当のケアマネジャーや看護師など、専門家にご相談ください。
現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。
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