在宅介護

親が倒れたとき、最初にやること5選

親が倒れたとき、最初にやること5選
とも
とも
今日は、ちょっとシリアスな話。親が急に倒れたとき、最初の数日でやることをまとめます。
こまり
こまり
急にそんなことになったら、頭真っ白になっちゃいそう…。
とも
とも
なります。だからこそ、知っておくと少し冷静になれる。今日はそのリストです。

ある日、突然の電話。

「お父さん、倒れて救急車で運ばれました」

その瞬間から、家族の生活が一変します。仕事の調整、病院への駆けつけ、医師との面談、入院手続き、付き添いの段取り、自宅の整理…。

このページでは、その「最初の数日」で家族がやるべき 5つのこと を整理します。混乱のなかでも、これだけ押さえれば大丈夫、という最小セット。

①病院に着いたら、まず「医師の説明」を聞く

病院に着いて家族が落ち着いたら、できるだけ早く 担当医(または救急医)から説明を受ける こと。

聞いておきたいこと:

  • 何の病気か(脳梗塞?心臓?転倒?など)
  • 現在の状態(意識はあるか、緊急処置の必要があるか)
  • 治療方針(手術はあるか、薬は何か)
  • 入院期間の目安
  • 後遺症の可能性
  • 退院後はどうなりそうか(自宅復帰、リハビリ転院、施設、など)

1人で聞かない。可能なら、配偶者や兄弟と一緒に。1人だと聞き漏らしや解釈ミスが起きます。

メモを取る、許可をもらえれば録音する。後で「あれ、なんて言ってたっけ?」を防ぐため。

②キーパーソンを決める

入院期間中、病院と連絡を取る 代表者 が1人必要です。これを「キーパーソン」と呼びます。

  • 病院からの電話を受ける人
  • 医師からの説明を受ける窓口
  • 治療方針の最終判断をする人(兄弟で意見が分かれた時の調整役)
  • 入退院手続きの代表

これを最初に決めておかないと、後でこじれます。

選び方のヒント:

  • 病院に物理的に行ける距離に住んでいる人
  • 仕事や家庭の余裕がある人
  • 兄弟姉妹のなかで話を聞きやすい人

「キーパーソン=介護の全責任を負う人」ではありません。あくまで 連絡の代表。兄弟で分担しながら、まとめ役だけお願いするイメージです。

こまり
こまり
決めずに全員バラバラだとどうなるの?
とも
とも
病院が困ります。「ご家族と方針を相談したい」となった時、誰に話せばいいか分からなくなる。それで家族内でもギクシャクするんです。

③親の「持ち物」と「お金」を整理

入院が決まったら、すぐに必要になるのが:

  • 健康保険証、介護保険証(あれば)
  • マイナンバーカード
  • お薬手帳、服用中の薬
  • 印鑑(実印 / 銀行印)
  • 通帳、キャッシュカード
  • 入院時に必要な日用品(パジャマ、タオル、洗面用具、スリッパなど)

親の自宅に取りに行く必要が出ます。

このとき、ついでに:

  • どこに何があるか、家族で共有
  • 貴重品の場所をメモ
  • 家の鍵を1本、家族で持つ

入院が長引いたり、退院後に在宅介護になる可能性を考えて、早めに整理しておくと後がラクです。

④介護保険の申請を、入院中に始める

これ、知らない人が多いポイント。

介護保険の要介護認定は、入院中でも申請できます。

  • 入院した時点で、退院後に介護が必要になりそうなら、すぐ申請
  • 病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)に「介護保険の申請をしたい」と伝える
  • 地域包括支援センターに連絡してもOK
  • 認定の結果が出るまで30日かかるので、早く出すほど退院後がスムーズ

「退院してから申請」だと、退院後の介護サービスが間に合わず、家族の負担が一気に増えます。

退院日が見えた時点で、ケアマネジャーも見つけておくのがおすすめ。退院前カンファレンスで一緒に動いてくれます。

👉️介護認定の話は この記事 を読んでみてください。

⑤兄弟・親族で、最初の役割分担

倒れた直後は、家族みんなが動揺しています。気持ちは1つになりやすい時期。このタイミングで、ざっくりの役割分担をしておく と後の喧嘩を防げます。

決めておきたいこと:

  • キーパーソンは誰
  • 病院通いは誰がメインで担当
  • お金まわり(入院費、生活費)は誰が管理
  • 意思決定(治療方針)は誰が最終判断
  • 連絡(親族・近所への共有)は誰が担当

LINEグループを作っておくと、状況共有が楽になります。「お父さん介護グループ」みたいに、家族専用で。

「全員でやる」は、結局誰もやらないことが多い。役割を明示するのが、家族介護の最初の一歩です。

こまり
こまり
こまり
最初に決めとくと、あとで「やらなかった、やってない」って揉めなくて済むんだね。
とも
とも
そう。介護の喧嘩、ほとんどが「役割が曖昧」から始まるんです。

倒れる前に、できる準備

ここまで読んで「うちの親、まだ元気だけど備えておいた方がいいかな」と感じた方へ。

以下のような準備があると、いざというとき家族が助かります。

  • 親の 健康保険証・お薬手帳・服用中の薬 の場所を共有
  • かかりつけ医 の名前、病院、電話番号を家族でメモ
  • キーパーソンを決めておく(兄弟がいるなら)
  • 親自身に「もしもの時、どうしたい?」を聞いておく(延命、看取り場所、葬儀)

「縁起でもない」と思うかもしれません。でも、決めておくと家族の判断が楽になります。

まとめ

こまり
こまり
えーと、親が倒れた最初の5つは…
①医師の説明を聞く(複数人で、メモ)
②キーパーソンを決める
③親の保険証・お薬・お金を整理
④介護保険の申請を入院中に開始
⑤兄弟で役割分担
こんな感じ?
とも
とも
完璧。倒れた当日に5個全部やる必要はありません。1週間くらいかけて、少しずつでOK。

判断に迷ったら、病院の医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センター、担当ケアマネジャーなど、信頼できる専門家にご相談ください。
ひとりで抱えこまないのが、家族にとっていちばん大事です。

🐾
とも 現役・主任介護支援専門員

現役のケアマネジャー(主任介護支援専門員)。在宅介護の家族に「ちょっと隣にいる人」がいたらいいなと思ってこのブログを始めました。猫のこまりとお届け中。

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